うた記事:フォーレ・Pie Jesu
うたび。です^^
今日は歌の名曲をご紹介しようと思います♪
これは先日紹介した、バーバラ・ボニーによる演奏。
この曲はフランスの作曲家フォーレ、という人の曲で、
「レクイエム(鎮魂歌)」という7曲からなる作品の4曲目です。
死者に捧げる歌ではありますが、決して暗くなく、どの曲も洗練された美しさを感じます。
これはキリスト教の、死者に対する前向きな考え方から生まれた美しさでもあると思います。
この名曲、私は恥ずかしながら音大生の頃は知らなかったのですが、
10年ほど前にGWに東京で行われるラ・フォル・ジュルネというクラシックのイベントで、
スイスのミシェル・コルボという、海外にいくだけでも体に差しつかえるのではないかという高齢の指揮者の演奏で初めて聞いたのです。
開演し、彼がステージの袖から指揮台に向かって歩いていく・・・
しかし足はおぼつかない様子、
これはどんな演奏になるのだ・・・と若干不安に思うレベルでしたが・・・
曲が始まると、なんと人が変わったように生き生きと棒を振り始めました。
そのあまりのオーラに、鳥肌が立ったこと、
そして終演後すぐに彼の指揮するCDを買いに行ったことを、
今でもよく覚えています。
私もずっとそんな音楽家でありたいと思った瞬間でした。
忙しくて目の前のことだけに終われる日々はありますが、
自分を見失いそうになった時はこの瞬間を思い出すようにしています^^
めまぐるしく変化する毎日で、自分の精神を保ち続けることはとても大変だと思います。
でも、本当に美しいものに触れ続けていたら、見失わずにすむのでは、
と思います。
それこそが内面の美しさを磨き続けることになるかなと。
うたび。